この子らぁは、家が遠いからか月に1.2回程度しか
お店に来よらん子らぁでした。
それでなんか、お店に来る時は、それぞれが
200〜300円位のお小遣いを親に貰って来るがですが・・・
その日は、
一人だけ、100円しか持ってきてない子がおりました。
他の子らぁが、10円やら20円の駄菓子をチビチビ
買うのをよそに、その子は、いきなり100円全部使うたがです。
小一時間もしたら、100円で買うたお菓子は、お腹に入りきります。
けんど、もうお金は持ってないがです。
その子が100円しか持ってきてないがは、他の子らぁも
知っちょります。
その子は、お菓子が足らんかったんでしょうね。
お菓子を選んでカウンターに、ポンと置いたがです。
(ん!?どういうこと?)
(まだお金持っちゅうんじゃおか?)
となります。
「〇〇ちゃん?
まだお金あるがかえ?」
「ないよ」
「ほいたら、コレ買えんで?」
この会話の後、その子は、後ろに並んで待ちゆう
お友達に、
「コレ食べたいが!」
叫ぶようにいきなり言うがです。
後ろで並んで待ちよった女の子の一人が、
「〇〇ちゃん、コレやおき(あげるき)
それで買いや」
言うて、そのお菓子代を渡しました。
その日は土曜日で、子供もいっぱい来ちょって、
後ろに行列ができちゅうがに、私も流されてしもうて、
そのままお金を受け取ってしもうたがです。
けんど、
その日、その子はそうやって、持ってきた100円以外に
さらに100円分ぐらいのお菓子代を友達に貰うて
お菓子を買いました。
お友達から、お金を貰う度に、そのお友達に
「かまんが?」
言うて聞いても、そのお友達も
「かまんき、それで買うちゃって」
と言います。
私自身、ずっとモヤモヤしたもんがありました。
帰り際、その子に
「〇〇ちゃん?
あんた今日、お友達からお金貰うてお菓子買うたよね?
誰からいくら貰うたか覚えちゅう?」
「うん、覚えちゅう」
「ほいたら、お家に帰ったらお母さんにそのこと言うてね?
お友達にお金貰ってお菓子買うたこと」
「うん、分かった」
頷いた、その子が、物凄い笑顔やって、
(なんでそんなに笑顔なん???)
それが余計に不安で、
私の言うた事が、ちゃんと理解できちゅうんじゃおか?
と思うてしもうたりもしました。
「お菓子を買って、それをお友達に分けてあげる」
というのは、私の中で「有り」やと思うちょります。
けんど、
「おごってあげる」のは私の中で「無し」ながです。
それは、「お金の大切さ」を感じてもらいたいきです。
お金をあげた子らぁは、ひょっとしたら毎日親御さんに
「困っている人がいたら助けてあげないといけない」 とか
「思いやりを大切にしないといけない」 とか
「みんな一緒(同じ)で差がないように」 とか
そんなことを言われているのかもしれん。
もし、そうやったら、お金をあげた子らぁは、いつも言われている
ことを実行したに過ぎんワケで、それが「悪いこと」という
認識はのうてやったんやと思うがです。
まだ低学年の子らぁで、「お金の大切さ」というものを
理解するがは難しいかもしれん。
私一人で諭すタイミングも取れん。。。
結局、私は小学校の道徳の時間を使うて、
「お金の大切さ」を学ばせて欲しいと
学校へお願いしたがです。
私自身も、「おごってあげる」行為をしゆう子らぁには
「それはイカンことやで?」
と言えるようにしていかんとイカンなぁと感じた出来事やったです。

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