2016年10月29日

「おごる」んはイカンで!?

ある女の子のグループが、お店に来ました。
この子らぁは、家が遠いからか月に1.2回程度しか
お店に来よらん子らぁでした。
それでなんか、お店に来る時は、それぞれが
200〜300円位のお小遣いを親に貰って来るがですが・・・
その日は、
一人だけ、100円しか持ってきてない子がおりました。 
他の子らぁが、10円やら20円の駄菓子をチビチビ
買うのをよそに、その子は、いきなり100円全部使うたがです。

小一時間もしたら、100円で買うたお菓子は、お腹に入りきります。
けんど、もうお金は持ってないがです。
その子が100円しか持ってきてないがは、他の子らぁも
知っちょります。
その子は、お菓子が足らんかったんでしょうね。
お菓子を選んでカウンターに、ポンと置いたがです。
(ん!?どういうこと?)
(まだお金持っちゅうんじゃおか?)
となります。

「〇〇ちゃん?
 まだお金あるがかえ?」
「ないよ」
「ほいたら、コレ買えんで?」

この会話の後、その子は、後ろに並んで待ちゆう
お友達に、

「コレ食べたいが!」

叫ぶようにいきなり言うがです。
後ろで並んで待ちよった女の子の一人が、

「〇〇ちゃん、コレやおき(あげるき)
 それで買いや」

言うて、そのお菓子代を渡しました。
その日は土曜日で、子供もいっぱい来ちょって、
後ろに行列ができちゅうがに、私も流されてしもうて、
そのままお金を受け取ってしもうたがです。

けんど、
その日、その子はそうやって、持ってきた100円以外に
さらに100円分ぐらいのお菓子代を友達に貰うて
お菓子を買いました。
お友達から、お金を貰う度に、そのお友達に
「かまんが?」
言うて聞いても、そのお友達も
「かまんき、それで買うちゃって」
と言います。

私自身、ずっとモヤモヤしたもんがありました。
帰り際、その子に
「〇〇ちゃん?
 あんた今日、お友達からお金貰うてお菓子買うたよね?
 誰からいくら貰うたか覚えちゅう?」
「うん、覚えちゅう」
「ほいたら、お家に帰ったらお母さんにそのこと言うてね?
 お友達にお金貰ってお菓子買うたこと」
「うん、分かった」
頷いた、その子が、物凄い笑顔やって、
(なんでそんなに笑顔なん???)
それが余計に不安で、
私の言うた事が、ちゃんと理解できちゅうんじゃおか?
と思うてしもうたりもしました。


「お菓子を買って、それをお友達に分けてあげる」
というのは、私の中で「有り」やと思うちょります。
けんど、
「おごってあげる」のは私の中で「無し」ながです。
それは、「お金の大切さ」を感じてもらいたいきです。

お金をあげた子らぁは、ひょっとしたら毎日親御さんに
「困っている人がいたら助けてあげないといけない」 とか
「思いやりを大切にしないといけない」 とか
「みんな一緒(同じ)で差がないように」 とか
そんなことを言われているのかもしれん。
もし、そうやったら、お金をあげた子らぁは、いつも言われている
ことを実行したに過ぎんワケで、それが「悪いこと」という
認識はのうてやったんやと思うがです。

まだ低学年の子らぁで、「お金の大切さ」というものを
理解するがは難しいかもしれん。
私一人で諭すタイミングも取れん。。。
結局、私は小学校の道徳の時間を使うて、
「お金の大切さ」を学ばせて欲しいと
学校へお願いしたがです。

私自身も、「おごってあげる」行為をしゆう子らぁには
「それはイカンことやで?」
と言えるようにしていかんとイカンなぁと感じた出来事やったです。






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posted by はちきん店長 at 10:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

平和な毎日です。。。

またまた、とんとご無沙汰してしもうちょりました(^^ゞ
5月1日に再オープンして、あっという間に半年が
経とうとしちょります。。。


考えたら、駄菓子屋を始めた時に、よう店に来よった子らぁは、
この春から大学生や専門学校生になっちょります。
そら私も年とるハズです(笑)

あの頃、店で売りよった駄菓子は、
・値上がりしちゅう        か
・量を減らして、お値段据え置き  か はたまた
・生産中止
になっちゅうか・・・です(>_<)

あの頃と比べたら、子供の質も大分変わってきちょります。
まず・・・

「わりことし(いたずらっ子)がおらんなった」

ことが一番です(笑)
それはそれで、私もいらん臓揉まんで済むき、
有難いがですけんど(^^ゞ

そんな平和な日々を過ごしよりますが、
昔と比べたら、違う意味で「やりにくうなった」所も
ようけあります。

今、店に来る子らぁは、
みんなぁ、えい子ばっかりで、
5時のサイレンが鳴ったら、お家に帰り始めます。
店を始めた頃は、店内でグズグズ遊んで7時前まで
おりよった子らぁばっかりやったに・・・(笑)

昔は、友達同士でのケンカもザラにあって、
男の子同士が殴り合い始めるがを、慌てて止めに入った
こともあったがですが(^^ゞ
今の子は、男の子も女の子も一緒に仲良う店で遊ぶ姿が
日常にあります。
平和主義 なんか
思いやり なんか
平等   なんか・・・

けんど、「!?」と思う時があるがです。






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posted by はちきん店長 at 10:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

不登校児童の避難場所

今朝の新聞に残念な記事。
「小中の不登校率 全国一」
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四年前、小学6年生だった一人の男の子が、
引きこもりというか、不登校だった。
学校に行かない。

その背景には、片親だったりという
家庭環境も一因にはあるとは思う。
でも、イジメとは取れなくても、
その子が嫌がらせを受けている姿は、
店でも度々目撃し、嫌がらせをしている
子供達を叱った記憶がある。

その子は学校には行かないけど、
店には毎日のように来ていた。
店の開店は、3時からだけど、
それよりも早くその子が来ても、
店を開けてあげていた。

何をするワケでもなく、その子は
毎日、店に置いているマンガを
読みふけっていた。
寝そべって読もうが、肩肘ついて読もうが、
私は何も言わず、ただ放っておく毎日。

でも、その子は学校が終わり、
他の子供達が前の道を帰って行く姿が
見えだすと、いそいそと家に帰って行く。


あれから四年経って、その子が無事に
高校に入ったのを、風の便りで知った。

私は、何もしてあげられなかったけど、
あの時、店を「学校以外に過ごせる場所」
として提供できたことは、良かったと思う。

ホントは、子供達が毎日、学校へ行く方が
良いと思う。
嫌なこともあるかもしれない。
でも楽しいことだって沢山あるハズ。。。

それでも、何かあった時には、無条件で
その子達を受け入れてあげる避難所も
必要だとも思う。。。


と、今回は、ふと思ったことを
書き綴ってみました。
もちろん土佐弁無しの真面目ブログです(笑)







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posted by はちきん店長 at 18:21| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする